2017.03.01 (Wed)

スラブ叙事詩 in 東京

3月8日より東京国立新美術館にて、我らが巨匠、アルフォンス ムハ(ミャシャ)作のスラブ叙事詩20点が展示されます。
圧倒させる迫力と細部にまで行き届いた緻密さで、観る者を唸らせる絵である事は間違いありません。

ちなみに全くをもって関係ありませんが、3月8日は私がプラハに来た日です。
その日からムハ展が始まるなんてなんて偶然なのでしょう!と勝手に感激しています。

そのスラブ叙事詩はただ単に絵を観ただけでは「すごい!きれい!」で終わってしまいます。
それでは勿体無さすぎるのです。
そこで、2012年8月にすでに当ブログで書いた「スラブ叙事詩」をほんの少しだけ書き直してアップする事にしました。
全20点の細矢的解説です。
日本ではよく知られていない歴史的背景も書いているので、当ブログを読むことでますます分からなくなるかもしれませんが、スラブ叙事詩を観る事はチェコ及びスラブ圏についてより知る事になるので、そのお手伝いになれば良いかなと勝手に考えています。

また東京ではどのような順序で展示されているか分かりませんが、プラハで展示されていた絵の順序で解説しています。

スラブ叙事詩は20点あるわけです。
1枚の絵に2分掛けても40分掛かる事になります。
3分で60分、5分掛けたら100分です。
それでもあっと言う間に時はすぎるでしょう。

↓それでは、スラブ叙事詩の世界にいってらっしゃい!
スラブ叙事詩序
スラブ叙事詩 スラブの起源
スラブ叙事詩 リューゲンのスヴァントヴィトの祝典
スラブ叙事詩 スラブ式典礼の導入
スラブ叙事詩 ブルガリア皇帝シメオン1世
スラブ叙事詩 チェコ(ボヘミア)王オタカル2世
スラブ叙事詩 セルビア皇帝ステファン・ウロシュ・ドゥシャン、 東ローマ帝国皇帝の戴冠
スラブ叙事詩 クロムニェジージュのヤン・ミリーチュ
スラブ叙事詩 グルンヴァルドの戦いのあと
スラブ叙事詩 ベツレヘム礼拝堂でのヤン・フスの説教
スラブ叙事詩 クジージュキの集会
スラブ叙事詩 ヴィートゥコフの丘の戦いのあと
スラブ叙事詩 ペテル・ヘルチツキー
スラブ叙事詩 フス派の王 ポデェブラディのイジー
スラブ叙事詩 ニコラ・ズリンスキによるシゲトの防衛
スラブ叙事詩 イヴァンチツェの同朋学校
スラブ叙事詩 ヤン・アモス・コメンスキー
スラブ叙事詩 アトス山
スラブ叙事詩 スラブの菩提樹の下での青年の誓い
スラブ叙事詩 ロシアでの農奴廃止
スラブ叙事詩 賛美「人類のためのスラブ人」

いかがでしたか?
もし読みにくい、分かりづらい、物足りない、そう言う点は、美術館で詳細な解説書が販売されているでしょうからそちらで補ってくださいね。
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2015.02.22 (Sun)

イヴァンチツェ

私は1860年7月24日にこの町、イヴァンチツェで生まれました。
本当に小さい町です。
町には今、9500人ぐらいの人が暮らしているようですが、
私が子供の頃は6500人ぐらいしかいませんでした。


一番の最盛期は16世紀でチェコ兄弟団が定住して印刷所を設立していた頃でしょう。
そして私が生まれる前ですが、1848年以降はこの地域での産業の中心地となったのです。
でも小さい町には変わりがありません。


町のシンボルはやはり教会です。
聖母マリア被昇天教会と言います。
教会の塔はこの町の象徴です。
私がこの町を描く時は大体この教会の塔が描かれています。


そうです。
私は画家です。
アールヌーヴォーと呼ばれるようになった時代に運良く成功を収めることができました。
そして私の作品が日本人の女性からも人気がある事を知ってとても喜んでいます。


申し遅れました。
私はアルフォンス・ムハです。
この町にも少ないですが展示品がありますので、
お越しの際は見学して行ってください。
写真撮影は禁止ですが…。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

A・Mucha
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2013.04.16 (Tue)

イワン・レンドルのムハ展

4月10日から始まった。
ワールドプレミアである。

イワン・レンドルのムハ展。

イワン・レンドル。
まだご記憶ある方のほうが多いと思う。
元プロテニスプレイヤーだ。
コナーズ、ボルズ、マッケンローらと同世代のプレイヤーである。


1960年チェコはオストラバ生まれ。

彼はアルフォンス・ムハの美術品コレクターだった。
そのコレクションを初めて公開するのである。
初公開がプラハでというのが憎い。
街中にもいろいろな場所にコマーシャルのポスターが貼られている。


会場でもある市民会館バルコニーから見上げる。
カレル シュピラル作のモザイクに目がいってしまうかもしれないな。
ちなみにバルコニーへは普段は行けないので悪しからず。


入場料は180コルナ。
もしオープンカードをお持ちの方は入場券を買う前に提示すると10%引きになります。

内容はと言うと、展示数はそれほど多くはないが、とても充実している。

彼の作品は基本的にポスターなので、
街中にあるムハ美術館と重複する作品もあるが、
パリ時代、アメリカ時代、プラハ時代と各時代で初めて見る作品が多く、
感動したし、かなり時間を掛けて見入ってしまった。

ただ、館内は撮影禁止。
だから作品を手元に残したい場合は、
ガイドブックかポスターを購入するしかない。
ポスターはオリジナルのサイズで購入可能だ。

私は思わず衝動買いをしてしまった。
黄道十二宮とヒヤシンス姫。


こちらは509mm x 678mmのサイズだから、
部屋の壁にはまだ飾る余裕はあるけれど、

黄道十二宮。

こっちはどうしよう?

ヒヤシンス姫。
835mm x 1224mmだ。
何とか飾る場所を工面するとするか。

そうそう、プラハでは7月31日まで公開しているので、
タイミングが合う方は出掛けることをオススメする。

ムハ好きには見る価値オオアリです。
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2012.11.11 (Sun)

スラブ叙事詩 

8月に更新したスラブ叙事詩に写真を追加しました。
内容は変更しておりませんが多少写真が増えて、読み易くなっていると思います。

鑑賞に出掛けられる方、フラッシュオフであれば撮影可能ですから、
ぜひ出掛けてみてください。

アルフォンス・ムハ作のスラブ叙事詩20点は圧倒され、必見です。

尚、カテゴリーをスラブ叙事詩にしました。

今後ともプラハでピヴォをよろしくお願いします。

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2012.09.03 (Mon)

アルフォンス・ムハ スラブ叙事詩 番外

先日、知り合いより喜怒呆驚の混ざった知らせがあった。

「スラブ叙事詩の撮影が可能だった。」

そんな~、私が出掛けた時は撮影不可だったのに…

また行ってポイントポイントの写真を撮って、
以前の写真を更新せねばならぬ。ふぅ~

芸術の秋だからプラハに戻ったら出掛けるとするか。

今は写真撮影可能のようです。
出掛けられる方はカメラを忘れずにね!!

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02:48  |  アルフォンス・ムハ スラブ叙事詩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

2012.08.21 (Tue)

アルフォンス・ムハ スラブ叙事詩 結

八月に入り、長長長とアルフォンス・ムハの大作「スラブ叙事詩」を紹介した。

ブログで紹介するにあたり、美術館で配布された英語パンフレット、
モラフスキー・クルムロフで購入した日本語パンフレットを参考にした。
あとは歴史的な背景や地理感を理解しやすくするための解説をちょっと入れた。

絵の紹介順は現在美術館で展示されている順であるから、
もしブログをプリントアウトして観に行く方はブログの順序で観ることができる。

仮に一枚の観賞に5分かけるとしたら、見終わるのに100分必要となるわけだ。
結構しんどいだろう。
疲れるだろうから見終わったら美術館のカフェでコーヒーでも飲めばよい。
IMG_3563.jpg

私もプリントアウトしてまた見に行かなくてわならない。
なぜなら改訂せねばならぬ所も多々あるだろうから。

というかガイドブックとして売れないかな?
まあだめだ。
売れるほど質が高くない。

あと、写真が見辛く精神的に不快な思いをした方もいるかもしれない。
失礼しました。
美術館に足を運んで実物をご覧くだされ。




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15:15  |  アルフォンス・ムハ スラブ叙事詩  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

2012.08.21 (Tue)

スラブ叙事詩 20

賛美「人類のためのスラブ人」

IMG_3562.jpg
1926年 テンペラ絵具と油絵具 480cm x 405cm

スラブ叙事詩最後となる絵では、ムハはスラブ民族の歴史全体を要約しました。
この絵は自由味あふれた優雅さの人物のみで描かれ、建築物や風景は描かれていません。

そしてスラブの歴史が分かるよう、それぞれの時代を色で区別しています。

青の部:古典的神話
赤の部:栄えていた中世
黒の部:圧政の時代
黄の部:1918年に起こった解放

写真 12-10-28 16 46 32

それぞれの部にはその時代の人物を描いていますが、
ほとんどは名の知られていない者達だです。

青の部の古典的神話。
写真 12-10-28 16 46 38

赤の部の栄えた中世だけには歴史上の実在した人物が描かれています。
プシェミスル家、カレル4世、ジシカなどです。
写真 12-10-28 16 47 10
赤の部の下に黒の部は悪政下、屈辱や征服を象徴しています。

黄の部。
1918年、第一次世界大戦終了でオーストリア=ハンガリー二重帝国は崩壊し、
多くのスラブ民族が独立を勝ち取り、自由を獲得した事を物語っています。
伝統的な衣装を着た女性がシーツ上の花で祝福し、
少年たちは緑の小枝を振り、戦争から戻ってきた兵士を歓迎しています。
写真 12-10-28 16 46 48

兵士と共にある旗は第一次世界大戦戦勝国の国旗です。
写真 12-10-28 16 46 58

最上部。
青年は調和の輪を持ち、両腕を大きく広げ自由を表現しています。
青年の下にはムハ好みのモチーフの女性が座り、胸に手を当て光を放っています。
この光は危険な道を通る男性への愛の光だそうです。
青年の後ろのキリストはすべてのスラブ民族を祝福し、
より良き未来が続く事を祈っており、背景の虹は平和を表し、
この絵をスラブ叙事詩のメインメッセージとにしました。

おわり




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2012.08.20 (Mon)

スラブ叙事詩 19

ロシアでの農奴廃止

IMG_3561.jpg
1914年 テンペラ絵具と油絵具 610cm x 810cm

1861年、ロシア皇帝アレキサンダー2世は農奴解放法令を発行しました。
19世紀半ば、ロシアは他のヨーロッパ国と比較すると劣り、
特にクリミア戦争での敗戦と国内での反乱がきっかけとなり、
アレキサンダー2世はいくつかの変革に取り掛かって国を変えようとしたのです。
その変革の中に農奴制廃止がありました。
その結果、多くの国民に自由がもたらされ、ロシアは新しい産業と共に発展していく・・・
はずでした。

ムハはアレキサンダー2世の様々な変革後、自由を得た住民が幸福に生活していると考え、
ロシアの農奴解放を歴史的イベントとして、スラブ人最大の国の祝典として描くつもりでいました。
そこで1913年、ムハはこのテーマを描く準備のため実際にロシアを訪れています。
しかし、期待とは裏腹に、その時に見た後進性と無知さの光景に相当のショックを受け、
当初のムハの計画は一変されました。
皇帝の法令発布時に受けた住民のためらい、理解できない様相を描くことにしたのです。

写真 12-10-28 16 44 45
寒い冬の雪が敷き詰めるクレムリン前の広場に、
聖ワーシリー教会が曇天の中そびえ立っています。
広場にいる人々の表情や様子、法令を宣言した肥えた役人、
法令の意義、内容を理解できていないやせ細っている農民、市民と識別ができます。

ただ、濃霧の中、教会の後ろにはうっすらと日が差し込み、
明るい自由が訪れる事を表現しています。
写真 12-10-28 16 45 00

写真 12-10-28 16 45 07

ムハはロシア訪問の際、ドキュメント写真やスケッチなど記録を残しているので、
絵にある人々の表情はその記録をもとにして描いています。


つづく
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