2011.10.21 (Fri)

細矢 vs スリ vol.10

グループと共に旧市街広場の市庁舎にある仕掛け時計を見るべく塔の前にいた時のこと。

すでに他にも同様のグループが待機しており、
私達もグループ全員が入れるスペースを見つけ待機していた。
私達が行った所にはすでに中国人グループがおり、
そのグループのそばにピッタリとスリの親子が引っ付いていた。

ガイドシステムだったので、スリの動向に注意しながら、まず仕掛け時計の案内をし、
その後お客さんが焦らないようにスリへの注意を促した。

「皆さん、一斉に見ないで下さい。
近くにスリの親子がいます。
お母さんと娘でしょうか・・・。
さっきまで私達の後ろにいる中国人グループにピッタリくっついていましたが、
私達が来たとたんターゲットを変更したようです。
ただまだ仕事をしていないので、スリと決め付けるのは失礼ですけれど・・・
念には念をです。」

親子スリのお母さんは私の横へ、娘は私達のグループのさらに前へ移動した。
私の目を母スリに向けさせている間に娘スリが仕事をするのか?
私はきょろきょろと二人の動きを確認するしかなかった。
すると、母スリはさらに横へ移動し、
娘スリは私達の前に来た別の中国人グループに狙いを絞ったようだ。

11:00。 
「カラ~ン、カラ~ン」と仕掛け時計が始まった。
その時、私のお客さんの一人の女性が、
あたかも誰かに押されてしまったかのように装い、
娘スリの背を押すではないか!

その行動に驚いた女性の友人に女性はこう言っていた。
「だって、カバンに手を入れようとしたから!」
仕掛け時計よりもスリに興味があったようだ。
でも本当は危険な行為だ。
なぜなら、憂さ晴らしにと娘スリが殴りかかってくるかもしれないのだから。

いずれにしても何事もなく、結局、
娘スリも黙って仕掛け時計を見るしかなかったのである。


今回まで10回にわたり、「細矢vsスリ」と題してプラハのスリエピソードを紹介した。
昔に比べれば随分とスリの被害は減ったけれど、正直プラハはまだスリの多い街だ。

プラハだけでなくどこに行ってもそうだけれど、
「常に緊張感を保ち、自分の身は自分で守る」
という事を頭に入れておかねばならない。

しかし、防衛のために傘で叩いたり、
ニーパットを入れたり、グーで叩くのはやめましょう。
ああいう人は何をしでかすか分からないので、
刃物なんか振り回されたら大変です。
現に、私はパンチを受けてしまっていますから・・・

そのような行動に出なくてもすむよう、
事故を未然に防ぐため、常に注意していれば良いのです。

ただそれだけ。

おしまい


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2011.10.20 (Thu)

細矢 vs スリ vol.9

あれは去年の10月だから、ちょうど一年前だ。
またもカレル橋を渡っている時の事。

去年の秋口は個人的に納得もできず、理解もできず、
でも解決策もなく、なんだかムシャクシャしていた時期だった。

解決するために、Aさんを通してBさんに助けてもらおうにも、
あの有名な元漫才師、名司会者のように知り合いにAさんもBさんもおらず、
そのため解決もできず、ちょっとイライラ度も増していたのだろう。

未だに釈然としていないけれど、当時は相当ストレスも溜まっていたのではないだろうか。

いつものように、グループには自由時間としてカレル橋を渡ってもらい、
私も一人、集合場所へと歩いていた。

すると、男女カップルのスリを発見する。

「またいるのか・・・」

と思うも、

「どんな行動に出るか?」

と興味がわき、スリの後をつける事にした。

すると、いかにも鈍感そうなアジア人男性をlock onしたらしく、
スルスルとその男性に近づいていった。

そのアジア人男性は結局日本人男性だったけれど、
カレル橋の大道芸に見入ってしまい、スリが近づいたのに全く気付いていなかった。
その見入ってしまっている状態になるのを待ってましたと言わんばかりに、
スリはさらに男性との距離を縮め、女スリが男性のカバンのファスナーを開け、中に手を入れた。

「はい、現行犯!」

その男性は私のグループのお客ではなかったけれど、仕方ない、助けよう。

イライラしていた時期だったから、私はスリに近づき、
思い切りグーで女スリの後頭部に一撃を喰らわした。
女スリは倒れこみ、私は続いてなぜか、男スリのマフラーをつかんでいた。

被害者の男性は自分のそばで何が起こったのか全くわからず、
その場から立ち去ろうとしたので、私はその男性に、
「カバン見てください!スリだったんですよ!気をつけてください!」
と半ば興奮状態で訴えた。

男性は自分の注意不足にばつ悪そうになり何かもごもご言っていたけれど、
その時、マフラーをつかまれている男スリが「ポリス、ポリス!」と言って私に向かってきた。

ポリスって・・・本当にポリスが来たらまずい立場なのは彼らなのに・・・

ポリスと叫びながら男スリは私にめがけて右ストレートを打ち出す。
マフラーを離さなかった私は身を後退させるも、
男スリのリーチが長かったのか交わしきれず、
左目下にパンチを受けてしまった。

そこで激昂した私は無意識の内、つかんでいたマフラーをさらに引っ張り揚げていた。
すると、マフラーが徐々に男スリの首を絞めていき、男スリは白目剥き出し、落ちる寸前だ。
「あっ、やばい、落ちる。」と思い
マフラーから手を離し、「もうどっか行け!」と叫び、集合場所へ向かった。

集合場所に行く間、お客さんの前だから極力冷静さを装うとしたけれど無理だった。
お客さんも事の一部始終を見ていたけれど、この攻防については敢えて話そうとしなかった。
そりゃそうだよね、パンチ入れられているんだもの・・・

あの時はどうかしていた。本当につまらなかったのだろう。

つづく


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21:06  |  細矢vsスリ   |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

2011.10.19 (Wed)

細矢 vs スリ vol.8

カレル通り。
カレル橋から旧市街広場に続く、旧市街でも1,2を争うにぎやかな通り。
いつだったかそこをグループと歩いていたら、またもスリを発見。

今回は、私の前を歩いていたお客さんが狙われた。
スリはスルスルと隙間に入って来てお客さんのカバンを物色する。
まだカバンに手をつけてはいなかったけれど、お客さんは一向に気が付いていない。

と言う事は、スリは気配を消すのがうまいのか?
いや、そうではあるまい。
明らかにお客さんの注意不足。
緊張感の欠如だ。

私は日本語で、「お客さん、スリが狙っていますよ!」と声をかけた。
するとお客さんよりも先にスリが振り向いて、
両手の手のひらを胸の辺りで広げて、
「何も盗ってないぞ!」のアピール。

aha.png
右の絵。
左の絵のように両手を挙げて、
「あんた何言ってんの。」
のアピールなら分かるけれど、

右の絵のように、手のひら見せて、
「ねっ、何もないでしょ」だって。

掏る気満々だったんだ。
あきれた。

つづく

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2011.10.18 (Tue)

細矢 vs スリ vol.7

また別の日。今度もカレル橋。

この橋はいつも人の多い橋だ。
誰も渡っていない橋を日中に撮影するのは貸し切らない限り無理だろう。

また、橋からの景色もきれいに見える。
「プラハで好きな場所はどこですか?」と聞かれたら、
「カレル橋の上です。」と答えるだろう。

だからグループで橋を渡る時は、集合時間、場所を決めて、
グループ参加者各自のペースで渡ってもらうようにしている。
全長は516mほどだから、少なくとも渡るのに5分は掛かるのだ。

その日は集合時間になっても一人だけ集まらなかった。
しばらく待っても来ないので、橋の真ん中まで行ってお客を見つけ、集合場所へと戻った。

集合場所が間近に見えた時、私の目は一点に集中した。
グループの一角に怪しい人が二人。
「スリだ!」

グループの者は話に夢中で気が付いていない。
このままノコノコ歩いていてはスリの被害にあってしまうと思い、
私はダッシュで駆け付け、スリめがけて
ジャンピングニーパット
スリよりもお客がよろめいた感があったけれども、スリはここでも退散するしかなかった。
本当に事故の多い橋だ。

つづく


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2011.10.17 (Mon)

細矢 vs スリ vol.6

プラハの街を団体ツアーと一緒に歩く。
時には40名参加のグループというのもある。
ほとんどのグループは日本から添乗員さんが付いているので、
添乗員さんがグループをコントロールしてくれるけれど、
頻繁に後ろを振り向いて、列が間延びしていないか、
しっかり後に付いて来ているかを確認せねばならない。

すると、驚き、目を疑う事がしばしばある。

と言うのは、グループとは全く関係のない明らかに我らと違う人種の人が、
列の間に紛れ込んでいたりするからだ。

「観光地を歩くのだから、グループの列に紛れ込む者もいるだろう!」
と思われる方もいるだろうが、紛れ込んでいる者の80%以上、いや、
90%以上の者は、グループ参加者の懐中やカバンばかり見ているのだ。
これは明らかにスリ。

もう7年ぐらい前だったか・・・このスリシリーズはずいぶん昔の話が多いな~。

カレル橋の下で、橋についてをガイドシステムで案内をしていた。
今でこそガイドシステムが普通になっているけれど、
当時はまれで重宝がられていた。

このガイドシステムという物は、ガイドはマイクの付いた送信機を、
グループ参加者はイヤホーンの付いた受信機を持って、
多少離れていても案内が聞こえ、歩きながら案内ができ、大声を張り上げなくとも良い、
99%が徒歩中心のプラハの観光には持って来いの優れものだ。

カレル橋の下で、橋の基本情報、橋を渡る際の注意事項を話していると、
グループの一人の女性の真後ろに浅黒い女性がピッタリと付いているではないか。
ガイドシステムなので、私は話しながらその女性のそばに歩み寄り、浅黒女性を注視した。

なぜ私が歩きながら説明しているのかに、グループの誰も気付いていない。
当然、浅黒女性が背後にいる事にも気付いていない狙われた女性客。

浅黒女性はカバンに集中しすぎて、私が近づいた事に気がついていなかった。

すると、浅黒女性の手がお客のカバンの中にスーッと入った。

「はい、現行犯!」

私は、その日が朝から雨模様だったので長い傘を持っており、
グループの目印にと高々と揚げて歩いていた。
その傘で、「面!ケツ!」と、頭上から一発、横から臀部に一発叩いてやった。

浅黒女性は悪態付きながらも捕まっては大変だから退散していった。

スカーッと面、ケツを入れた傘は使い物にならなくなっていた。

つづく

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2011.10.16 (Sun)

細矢 vs スリ vol.5

乗り物の中のスリは結構強引な所があるので気を付けないといけない。
私は地下鉄や、バス、トラムに乗る時は、できるだけ乗降客の少ない所から、
そしてできるだけ最後に乗るように心掛けている。

なぜなら、乗り物スリは4,5名のチームで活動しており、屈強な白人男性が多く、
狙われたら太刀打ちできないからだ。
彼らはターゲットを決めると、そのターゲットを囲みこむように乗車し仕事をする。

言わば、おしくら饅頭スリだ。

囲まれてしまったターゲットは、貴重品の入ったカバンをがっしり抱きかかえて持たねば盗まれてしまう。
彼らのやり口はどちらかと言うと強引かもしれない。

だから、囲まれることのないように乗降者の少ない所から、
そして、最後に乗り込むのである。

あれはいつだったであろうか。
お客さん二人を連れて地下鉄に乗車する時のことだった。
ムーステック駅からナームェスティー・ミール駅に行くときに、
ムーステック駅で自分たちの周りに怪しげで屈強な男どもがいるのを察知した。

地下鉄乗降時の「おしくら饅頭スリ」だと気付いた私はお客さんに、
「周りにスリがいるので貴重品気を付けてください。」
と注意を促した。

案の定、男共はすでに決めていたであろうターゲットを囲むべく、
私たちが乗り込むドア付近に集結し、私達と共に乗車した。
結局お客の一人が半分囲まれた状態となってしまった。

男共は日本語が分かるわけではないが、彼らに聞こえるように、
「やはりスリです。貴重品だけガードしてください。」
と、お客さんに告げた。

スリのリーダーはそれに気が付いたらしく、仲間に目で、
「今回は無理だからやめろ。」
という感じのサインを送ったのに私も気がついた。
だから今回は被害はないだろうと安心した。

ところが、若手の一人がそのサインに気がつかなかったのか、
半囲み状態のお客さんのポケットに手を入れようとするではないか。
「これはまずい!」と、私はその手を払い落とそうとしたが、
それよりも前に、電光石火、リーダーの裏拳が若手の鼻頭に入ったのだ。

まさかリーダーに裏拳を受けると思ってもみなかった若手は、
何が起きたか皆目見当も付かぬという風でキョトンとし、目をパチクリ。
男共は次のムゼウム駅で降りていった。

車内に残された私達のほうがキョトンとしていたことは言うまでもない。

つづく






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2011.10.11 (Tue)

細矢 vs スリ vol.4

ニセ警官ではない、純粋なスリも多い。
純粋なスリと言う表現もどうかと思うけれど、本当にうまい。
掏られた人はいつ掏られたのかにも気付いていないのだ。

もちろん100回やって100回掏れる訳ではないから失敗もする。
たぶん失敗のほうが多いだろう。

いつだったかは忘れてしまったけれど、路面電車(トラム)22番に乗っていた時のこと。
I.P.Pavlova(イーペーパヴロヴァ)からシュテパンスカー駅の途中で、
スリが自分のカバンをまさぐっていた。

乗客も多く、混んでいる車内で、私は手すりにつかまりトラムの揺れに耐えていた。
カバンはお腹のほうに回していたけれど、開閉部を手でガードしていたわけではなかった。
なんかゴソゴソするなと思いカバンに目をやると、カバンにある一つのポケットの中に、
全く知らない人の手が入っているではないか。

ギョッ!!

と言う表現が妥当だろう。
そして背筋が寒くなってきた。

でも安心、そこには貴重品が入っていなかったから。

私はスリに言ってやった。
「あなたは英語を勉強したいのですか?」

なぜならそのポケットにはチェコ語英語辞書しか入っていなかったからである。

スリはバツ悪そうに次の停留所で降りていった。

つづく


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2011.10.09 (Sun)

細矢 vs スリ vol.3

ニセ警察 その2

前回のニセ警察は単独犯であったので、用心深ければ被害にあうことはないだろう。
しかし、もっと手の込んだ者もいるのである。
すでに多くのガイドブックで注意勧告されているのでご存じの方も多かろう。

手口は多種多様だが、代表的な手口を紹介しよう。

ヤミ両替疑惑
一人の男が地図を持って近づいてくる。
「イクスキューズミー、どこそこに行きたいのですが?」

何も知らない人はつい、その人の話を聞いてしまう。

すると、また別の男が近づいてくる。たいてい二人。
「私はこういう者だ。今両替をしただろう。」

この間に地図を持っていた者は霧散してしまっている。

「いえ、両替はしていません。道を聞かれただけです。」

「とりあえず財布を見せなさい。」

しぶしぶ、財布を見せると、いつの間にかお札が抜かれている。


私はこの手でやられました。
1997年6月のこと。
仕事も始まり、そこそこお金を持つようになった私の財布には7000コルナほど入っていた。
といっても35000円程度だ。

先述の体で、男が近づいてくる。
「あっ、これはニセ警官の手口だ。」
と直感する。
なぜなら、男の持つ地図が観光客が持つ地図ではなかったからだ。
「ちょっと、手に乗ってみよう。」
と考えた。

すると案の定、2人の男が近づいてきた。
プラハ交通の定期券を見せ付けて、
「私は警察だ。ヤミ両替をしていただろう。」

私は自分が持っている物と全く同じ定期劵を見せ付ける男に対し、
「ぼくも持ってますよ。この定期劵を・・・」
と言いたかったけれど、それよりも、
どんな手口で掏るのかに対する興味の方が強く、
何も言わず、彼らの手口を観察し始めた。

「とりあえず財布を見せなさい。」

私は自分で財布を持ち、彼らに見せ、財布から目を離さず凝視していた。

「はい、OKです。さようなら。」
と言ったので、すぐ財布をしまう。

彼らは自分から去っていった。

「やった~、盗られなかったぞ!」
と心の中で叫ぶも、確認のため財布を見た。
すると、驚きの事実が・・
財布にあったお札の中で最高紙幣の5000コルナ札だけがなくなっていたのだ。

財布から目を離した覚えはないのだ。
いつ?どうやって? ??????

不思議でたまらない。
仮に無意識で目を離していたとしてもほんの一瞬のはずなのに。
その一瞬で抜き取ったのか?

5000コルナは日本円にすると25000円になる。
当時のチェコ人の平均月収が10000コルナ程度だったから、
半月分の給料をすられたわけだ。
でも、5000コルナは授業料で良いから、手口を教えてもらたい。
そうとうな早業だ。

つづく




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