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2015.08.07 (Fri)

バッハウ渓谷クルーズ

ウィーンまでお送りする仕事があった。
仕事終了後はそのままドライバーと共にとんぼ帰りの手配だったけれど、
翌日は仕事がなかったので自腹でウィーンに一泊し、
今まで体験していなかったバッハウ渓谷ドナウ川クルーズに乗船する事にした。
なんで今まで乗った事が無かったんだろう?不思議に思ったけれど、
プラハから中途半端に遠いからだ、というのが最大の理由であろうな。

朝7:00安宿をチェックアウトしてウィーン西駅に向かった。
切符はオンラインで買っていたし、乗るべき電車はネットでチェックしていたから、
そんなに早く出る必要はなかったのだけれど、早く目覚めたし安宿にいても面白くない。
それに目的地に行く列車はたくさんあった事を思い出し早目に出発をしたのだ。

駅に着き、構内に設置されているパラパラを見た。
さすがにもう電光掲示板だからパラパラではないが、
パラパラによると7:38発の列車に間に合いそうだ。
ラッキー、早速ホームへ行き、意気揚々と乗車。

発車して直ぐ車掌が「切符拝見!」とやって来た。
プリントアウトしたEチケットをこれ見よがしに提示すると、車掌は言う。
「申し訳ありませんがこの切符は無効です。この切符はOBBオーストリア国鉄の切符で、
今乗車している列車はWEST BAHNなのです。会社が違うのですよ。
ですから次の駅で降りてもらって、そうですねぇ、
15分後に後続車が来るはずですから、それでお出かけください。」

確かに車体にはWEST BAHNとあってOBBではなかった。
ウィーンから西方面に行くしウィーン西駅発だから、
OBBが設定した新たな路線だと考え、疑いもなく乗り込んだのだけれど、
全く違う私鉄会社だったのか・・・やっちまったぜ。

しかし、それにしても懇切丁寧な案内だったな。
チェコだったら多分こうだ。
「イエジシ!この切符は無効なんだけど。
で、これ乗って行くなら◯◯コルナ払うしかないね。
嫌なら次の駅で降りるしかないけどさ、
一駅分の料金は払ってもらうよ。」
ってネガティブすぎるか・・・。

丁寧な案内通り15分後にOBBの列車が来てそれで移動する事ができた。
まず乗り換え駅のSt.Pölten。
乗り換えまで少しだけ時間があったので、ドーム広場まで歩いてみた。


乗り換えでは何事もなくメルクに到着。
綺麗な図書館で知られている修道院が有名だが、
私はまだ一度も図書館の見学をしていない。


今回も図書館の見学はせず、乗船券を買いに船着場へ移動した。
船着き場へはこの手の看板が案内してくれる。
サイトシーングクルーズのサインに従えば良い。


船着き場そばの切符売り場で切符を買い、
11時の出航まで中心に戻りカフェで休憩した。


11時、定刻通り出航。


エマースドルフに接岸し乗船客をさらに乗せ、さらに下流に進む。


メルク修道院も遠くなっていく。
しかし甲板にいると暑い。
船が動いていると風が気持ち良いが、太陽の光が肌を刺す。
そして思った。
「ひとりで良かった。」
本当はひとり寂しいのに強がってみた。
でも、もし誰か連れがいたら、「暑い!」だの、「日焼けするから船室が良い!」だの、
コゴト言われイライラしているのだろうなぁ。


シェーンビューエル修道院。


シェーンビューエル城。


山頂にはアクシュタイン城跡がドナウを見下ろし、


ヒンターハウス城が見え、


シュピッツに着岸。
村から続く丘にはびっしりとブドウ畑が広がっていて圧巻だ。


そして下船予定地のデュルンシュタインが近づいてくる。
終着港は次の港のクレムスなのだが、町が綺麗だと評判のため下船したのだ。
時刻は12:30、一時間半の船旅も終わる。
船上でまともに受けていた太陽光線と川風によりなんだか疲れてしまった。


船の速度が落ち着岸態勢に入る。
日差しがよりきつく感じる。


教会の水色の塔がシンボルとなっている。
そしてこの町の丘の上に建つ城ではイギリス王リチャード獅子王が、
第3次十字軍遠征からの帰途に幽閉されたのだそうだ。
12世紀の末の事である。


町は小さい。
本当に小さい。
そしてアプリコットが有名のようでアプリコット製品が多数土産屋にあった。


だからクレムス行きバスを待つ間に白ワインとアプリコットクーヘンを食べた。
美味しいけれど、美味しさが素直に感じ取れないでいる。
1時間半も日焼けと川風にあたっていた関係で身体がだるくなっているからだ。


楽しんだはずなのに日焼けと川風にあたりすぎたために生じただるさと戦いながら、
クレムスからは列車でウィーンに戻り、ウィーンから列車でプラハに戻る。
やはりコゴトを言ってくれる人が必要だな。
そうすればどこかでブレーキがかかるものな。
しかも列車は40分遅れでプラハに到着。

オーストリア旅行で時間があれば、
バッハウ渓谷クルーズはぜひ乗船する事をお薦めします。
今回のように天気の良い日は最高です。
ワインやビールを飲みながら風を受けてきれいな景色を見るのは最高なのです。
でも超暑い夏は無理せず、時間に余裕を持ってクルーズをしましょう。




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15:00  |  オーストリア  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑
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