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2012.08.04 (Sat)

スラブ叙事詩 序

チェコが誇るアール・ヌーヴォーの芸術家アルフォンス・ムハ。

チェコ以外の人はミュシャと読んでいるかもしれません。

1860年7月24日生まれで、出身はモラヴィアのイヴァンチツェです。
子供のころから画才があり、母はムハがハイハイをしている頃から、
首にペンをぶら下げさせ、どこでも絵を描けるようにしていたようです。

しかし苦悩が続きます。
プラハ芸術アカデミーの入試に落ち、
ウィーンの舞台装飾を手掛ける会社に就職するも、
契約していた劇場が焼失したためリストラにあい、
ウィーンから列車の旅に出るも、すぐ懐が底を突き、
結局ミクロフという町で似顔絵を描き描き、
なんとかその日その日を暮らしていました。

そこへ、偶然にもクーエン・ベラシ伯爵がムハの絵に惚れ、城のデザインを依頼します。
あまりの出来栄えの良さに今度は弟のエゴンから城のデザインの依頼されます。
ムハの能力に感銘を受けた弟エゴンはムハのパトロンになることを決め、
おかげでムハは2年間ミュンヘンで本格的に芸術を学ぶことができました。

次いで、兄クーエン・ベラシの援助の下パリで学ぶが、
伯爵家の財政が圧迫し支援ができなくなります。
支援がなくなり勉学に勤しめなくなったムハは生活をしていくため、
パリのルメルシエ印刷工房で校正の手伝いをするようになりました。

その後ラッキーなことに・・・
あっ、彼の成功への逸話のより詳しい情報がウェブサイトにあるはずだから、
そちらで・・・

そのムハが1910年から20枚の大作「スラブ叙事詩」の制作を始めました。
すでにパリ時代の19世紀末から構想はあったのです。
ゲルマン系民族に長きに渡り支配されていたスラブ系民族が、
その暗い社会を打開すべく民族意識が覚醒し、高まっていた頃で、
誰もが「スラブの素晴らしさ」、「本来のスラブとは」
を追求し始めていたのです。

ムハはスラブ諸国を回り、自分の目で文化、建築物を確かめ、
チェコだけでなくスラブ全体の英雄伝を描いて、
「スラブとは」を知らせることにしました。

20枚の大作は1928年に完成しプラハ市に寄贈されます。

それら20枚は1954年からモラフスキー・クルムロフの城に展示されていましたが、
いろいろすったもんだがあった中、今年からついにプラハでの展示が始まったのです。

場所はヴェレトゥルシュニー・パラーツ。
すでに19世紀20世紀の絵画、彫刻が展示されている国立美術館です。
IMG_3568.jpg

正面玄関の看板にもしっかりと紹介されています。
the slav epoic
IMG_3565.jpg

館内ロビーの左手がチケット売り場。
IMG_3564.jpg
他の芸術品のコーナーとの共通チケットもありますが、
スラブ叙事詩のみのチケットも購入可能です。

私はスラブ叙事詩のみのチケットを購入。
英語版パンフレットが付いてきました。
IMG_3542.jpg
そうそう、オープンカードを所持している方は割引があります。
他は入場料180コルナ。


さあ、20枚楽しもうではありませんか!
モラフスキー・クルムロフ時代も合わせ、4回目の顔合わせです。

ムハ好きの方、そうでもないけれどプラハで時間のある方、ぜひ足を運んでください。
本当に素晴らしいですよ。
私も「おっ、お~、お~ぉ」と声あげました。

それではどんなものか、いろいろな資料をもとに紹介していきましょう。

つづく
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01:52  |  アルフォンス・ムハ スラブ叙事詩  |  トラックバック(0)  |  コメント(3)  |  編集  |  Top↑

*Comment

■見てきました!!

細谷さん、はじめまして。
今日Ipad片手に行ってきました。
20枚、詳しく解説していただいたおかげで楽しんできました。
歴史とかさっぱりなので、教えていただかなかったら、意味も分からず感動も半減でした。
本当にありがとう。見れて良かったです♪
みわ |  2013.03.01(金) 20:00 |  URL |  【コメント編集】

■ごめんなさい。

お名前の漢字間違えました。
本当に失礼いたしました。ごめんなさい。
みわ |  2013.03.01(金) 20:05 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 見てきました!!

みわさん

お役にたててうれしいです。
壮大ですよね。
いずれ日本にレンタルされます。
細矢 |  2013.03.03(日) 11:45 |  URL |  【コメント編集】

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