2011.06.01 (Wed)

仕掛け時計

前回、ツーリストが取り付かれるように見入ってしまう、
仕掛け時計があることを紹介しました。
仕掛けが動いている時間はたったの35秒ほどしかありません。
たった35秒間の仕掛けの動きにはちょっぴりシュールで怖い意味があるのです。
今回は想像力を働かせて読んでください。
ちょっぴりシュールで怖い物語を・・・

それでははじまり、はじまり~。

天文時計

むか~しむかし、プラハ旧市街広場に建つ市庁舎の塔の天文時計の両側に、
4体の人形がつきました。
天文時計の右側には、
ガイコツ(Smrtka 死神)と弦楽器演奏家(Hudec俗語だとペテン師)、
左側には、
鏡を持った見栄っ張り(Marnivec)とお金の入った袋を持った守銭奴(Lakomec)
が立ったのです。

ペテン師はいつも人をだまくらかしご満悦。
「今日もだましってやったぞい。なんて馬鹿が多いのだろう。ククク。」

見栄っ張りは自分の美貌にご満悦。
「鏡よ鏡、鏡さん、世界で一番美しいのは・・・僕さ! ねぇ鏡さん。」

守銭奴はお金が貯まりに貯まってご満悦。
「ああ、お金が貯まって貯まってしょうがない。
だって使わないし、誰にもあげないからねー。」

それを見かねた死神さんは左手に持つ砂時計を見せつけ、
ついに彼らに命の期限を言い渡しました。

「お前らが生きれる時間はこの砂時計の砂が落ちきるまでじゃぁぁぁ。」

砂時計の砂は刻々と落ちていきます。
そして1時間、ついに全ての砂が落ちきりました。

死神さんは言いました。
「とうとう時が来たのじゃぁぁぁ。覚悟せいぃぃぃ。」

そして砂時計を横に持ち直し、右手に持っている紐を引っ張って、
うなづきながら死の鐘を鳴らしたのです。

「カラ~ンカラ~ン 時が来た。時が来た。もうお前らの命はない。 カラ~ンカラ~ン」

ペテン師、見栄っ張り、守銭奴の3人は驚きのあまり声も出ません。
ただ「いやだ、いやだ」と首を横に振るしかできませんでした。

その様子を2つの窓から12人の使徒が覗いています。

オールを持つユダと鍵を持つペトゥルが言います。
「主に祈りを捧げれば救われる。」

X十字を持つアンドレと斧を持つマタイはこう言います。
「自分の生き方を良く振り返るが良い。」

さらに木槌を持つ小ヤコブと十字架を持つフィリップ、
槍を持つトーマスと書物と剣を持つパウロ、
蛇の入った聖杯を持つヨハネとのこぎりを持つシモン、
包み紙を持つバルバナと皮切りナイフを持つバルトロメイもそれぞれに、
「主に祈りを、信じなさい、主に祈りを。」
と言っています。

使途が覗き見している2つの窓の間では天使が考えています。
「天国にすっかな~それとも地獄にしてやろっかな~。んーどうすっかな~。」
チョイ悪な口調の天使です。
そして天使が決断を下したまさにその時、
天使の上の金色の雄鶏が羽ばたきながら鳴き時を告げました。
「キッキリキー!」

チョイ悪天使は彼ら3人に生きる事を許しました。
でもチョイ悪でしたので、たった1時間しか生きる事を許さなかったのです。
そのため1時間後にまた「死の宣告」が繰り返され、
これが永遠に続くことになりました。

おしまい




関連記事
スポンサーサイト
メガネカメラ秋葉原/ウォルマートカード/ハピタス/●link/
11:55  |  プラハを探す  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://gambrinus.blog45.fc2.com/tb.php/26-62c8c801

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |