2012.09.17 (Mon)

細矢、チェコを飛ぶ

男が子供のころ抱いていた夢は、パイロットになる事だった。
大空を飛びたい。

男は言う。
「ああ、人は昔々、鳥だったのかもしれないね。
こんなにも、こんなにも、 空が恋しい。」
ん?どこかで聞いたような…。

しかし、政治体制、教育機関、男自身の視力の問題、
などで、夢をあきらめていた。

ところが、チャンスはあるものだ。
男は一年間、努力した。
もちろん夢を叶えるためだ。

そして今年の5月、ついに夢が叶った。
ウルトラライトというクラスのライセンスを取得したのだ。
その男の名は、フランティシェク・ハヴリーチェク3世。
IMG_4410.jpg
(写真掲載の許可は得ております。)
日本語べらべらのチェコ人である。

男が免許を取得したと聞き、ぜひ同乗したいと願い出ると、快諾してくれ、
ついに昨日、9月16日に大空を舞うことになった。

でも、5月にライセンス取得。
今は9月だから、ライセンス取得からたった4カ月しか経っていない。
その4カ月間、何度もインストラクターと共に飛んだり、
一人で飛んだりしていたようだが、いろいろ話を聞くと、
家族、友人が同乗するのは、私で3人目なのだそうだ。
ちなみに男の家族はまだ誰一人として乗っていない。
そして、私は初の日本人同乗者だったようである。
恐怖は感じないが、緊張はする。

プラハから車で約20分ほど北上し、
ロウドゥニツェにある小さな空港からフライト。

空港に着くと、空港と言っても野っぱらなのだが、
格納庫にはいろいろなタイプのセスナが駐機していた。
IMG_4385.jpg

その野っぱらにも。
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そして、私が乗るエアプレーンはこれだ。
IMG_4387.jpg
ユーロスター OK EURO-07

男はフライト前の点検。
IMG_4383.jpg

私は写真撮影。
IMG_4384.jpg

フライト前に記念撮影をした。
IMG_4391.jpg
私は身長165cmと小柄だから、飛行機の大きさもこれで検討付くのではないだろうか。
大男のチェコ人は乗れないのではないかと心配になる。
現に、男はインストラクターからこう言われたそうだ。
「あまりのおデブちゃんは乗せないほうが良い。」

計器のチェックも終え、
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いざ滑走路へ。
IMG_4394.jpg
滑走路はアスファルトではない。

テイクオフに向けスピードを上げる。
IMG_4395.jpg

飛んだ!!
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まず空港から北上し、テレジーンを見下ろす。
IMG_4401.jpg
写真でしか見た事はなかったが、確かに星型の保塁に囲まれていた。
テレジーンについてはまた後日紹介しよう。

そして近所のリトムニェジツェ。
IMG_4402.jpg

日系企業もあるロヴォシツェの郊外にある池。
IMG_4405.jpg
写真には写ってはいないが、ヨットハーバーがあった。

ドイツはドレスデンに向けた高速道路の工事現場。
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この高速ができたら、プラハ―ドレスデンがさらに短時間で行くことができる。

男は進路を西に移した。
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高度約3000フィート。900mぐらいだ。
時速は140km。
あまり速くはないが、燃費との兼ね合いがベストなスピードなのだそうだ。

見下ろすと炭田。
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まだ現役営業中である。

モストという町の空港が見えてきた。
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ここも滑走路は柴。

一度ランディング。
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そしてすぐテイクオフ。
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遠くに山脈も見える。
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空からの景色は見ていて楽しい。
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この日は風もなく、好天で、最高のフライト日。
揺れも全くない。

ハーズンブルク城上空を旋回し、
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進路を南東に取る。

向かうはチェコの聖なる山、ジープ山。
IMG_4433.jpg

お椀を逆さまにした様な形の山だ。
IMG_4434.jpg
伝説がある。
父祖チェフが部下と共に山頂に登り周囲を見渡した。
すると川が流れ、肥沃した土地が広がっている景色が見え、
定住するにふさわしい場所だと考え、彼ら一族が定住し始めた。

それ以降、父祖チェフの名がこの地域の呼び名になった。
現在の国名と関係があるのは説明せずとも想像が付くであろう。

山頂には聖イジ―礼拝堂が建つ。
IMG_4435.jpg
一度山頂に登ったことがあるが、現在は周囲を見渡すことはできない。

ジープ山を一周し、そろそろ空港に戻る時間となった。
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徐々に着陸態勢。
IMG_4441.jpg
滑走路に対し機体を少し斜めに向けて入ると速度を落としやすいのだそうだ。

ランディング。
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着陸後ちょっと揺れた。
まあそんなものなのだろう。

管制塔脇の駐機場に戻る。
IMG_4446.jpg

お疲れさん。
所要55分ほどのナイスフライトだった。
IMG_4447.jpg

満足し、余韻に浸っている私を尻目に、
男は空港関係者と真剣に話をしていた。
彼らが話し、指差す場所に目をやると、驚きの事実が!
IMG_4448.jpg
「おいおい、マジですか?」
着陸直後の揺れはこれが原因だったのか?

男曰く、テイクオフの前からすでに、
「空気が甘いからな。」
と言われていたのだそうだ。

知らぬが仏。

タイヤの交換作業に移る男と空港関係者。
IMG_4451.jpg
「ジャッキはないんかい!」

この辺がとってもチェコ的である。

パンクと修理の写真は載せない方が良かったかもしれぬ。
だって、せっかく乗りたいと興味を持った方にはかなりネガティブな写真だから…。

でも、私はまた乗ってみたい。
次回は違うコースをお願いするつもりだ。
IMG_4411.jpg
今回のフライトはとても楽しかったので、
機長、またよろしくお願いします。
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15:45  |  チェコネタ  |  トラックバック(0)  |  コメント(1)  |  編集  |  Top↑

*Comment

もっちゃん

ちょっと訂正。

1. 家計図を見たら、3世じゃなくて7世だということがわかった。祖父、父と同じ名前(ファーストネーム、ファミリーネーム)だから、日本の中学校で模擬試験の回答用紙には確かに「3世」と書かされたけど。:-))

2. 飛行機を斜めにすることによって空気抵抗が増えて、降下速度が上昇する(早く下に降りれる)。着陸のときに滑走路に対して高すぎるときに使うテクニック。前進速度を落とすのは禁物!!
男 |  2012.09.18(火) 10:43 |  URL |  【コメント編集】

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