2011.06.21 (Tue)

見続ける男

ご存知、プラハ旧市街広場。
広場西面にはティーン聖母教会が建つ。
左右の塔の大きさが微妙に異なり、右側の塔がわずかながら太く、
そして気持ち高く造られている。
右の太い塔がアダム、左がイヴで、アダムは南側にいるので、
夏場の暑い太陽の日差しがイヴにあたらないようにしているのだそうだ。

二本の塔の間にある切妻には金箔塗りの聖母マリアのプレートが付いていて、
そのマリアをずっと見続ける男がいる。

IMAG0226.jpg

その名も「ヤン・フス」。
wikipediaで検索すれば必ず出てくるので、詳しくは紹介しない。

14世紀後半から1415年までボヘミアで活躍していた宗教家である。
カレル大学の学長を務め、大学でのチェコ人の立場を高め、
ベツレヘム礼拝堂でチェコ語で説教をし、
チェコ語しか解らない者たちから支持が集まり、
彼の支持者による「フス派」なるものが誕生した。

フスの教えは当時のカトリックの有様を糾弾したので、
農民は事実を知り、低位聖職者は同調し、高位聖職者は反感を持った。

最終的にカトリックからは異端者としてみなされ、
現在は南ドイツのコンスタンツ(ボーデン湖のほとり)での公会議で有罪判決を受け、
1415年7月6日に焚刑(ふんけい)に処された。
その後ボヘミアで起こったフス戦争のきっかけという事は改めて書く必要もないだろう。

焚刑から500年後の1915年にラディスラフ・シャロウン作のフス彫刻群がプラハ旧市街に設置された。
角度は正しくないけれど、カトリックに処刑されたフスは、カトリックの象徴の聖母マリアをずっと見続けているのだ。

フス、ティーン

「昼も夜も関係ねえ、いつまでも見続けてやる。」



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