2011.07.24 (Sun)

ロワール クロ・リュセ館

早朝からの移動もあって、アンボワーズ城の見学後は徐々に疲労度も増してきた。
しかし、せっかくここまで来ているのだから、
ここは老体にムチを打ってでももう一つ見ようと、
レオナルド・ダ・ヴィンチが晩年住んだクロ・リュセ館まで足を伸ばした。
アンボワーズ城からはたったの500mの距離だ。

実際、一度もムチを打たれた事などないけれど、性格がMであろう私は、
疲労感漂わせながらも半ば悦んで500mを歩き、クロ・リュセ館に到着。
ここも7月は20:00までオープンしている。

チケット売り場に到着したのが19:00で、恐る恐る売り場のお姉さんに尋ねた。
「まだ入場可能ですか?」

見学時間が最低でも1時間は掛かる場合、
19:00に到着した私には十分な見学時間が無いのである。
チェコでは最終入場時間が設定されている所も多く、
それ以降に到着すると絶対に入場許可が下りない。
その事が脳裏を過ぎったので、まず最初に尋ねたのであった。

恐る恐るとあるが、これは完全に私のチェコ病とも言うべき病気で、
窓口勤務の人は95%怖い人、もしくは高圧的な人という先入観から、
そういう場所で物事を尋ねる時は、つい恐る恐る尋ねるようになってしまったのだ。
あぁ~あ、Mで小心者ときました。

チケット売り場のお姉さんは快く、
「あと1時間しかないけど大丈夫よ。」
とニコッと笑顔で返してくれたので、私も微笑み返しをと思ったが、
残念ながら返した笑顔は疲労感半分、
引きつり半分と可哀相な笑顔となっていたことだろう。

IMG_0162.jpg

クロ・リュセ館
1471年、ルイ11世の執事を務めていたエチエンヌ・ル=ルーにより、
すでにあった12世紀の基盤の上に建てられた。
赤レンガと石灰岩のファサード(正面)に15世紀のスタイルが残っている。
1490年7月2日からシャルル8世の所有となり、
そこから200年間フランス国王が所有していた。

1516年、フランソワ1世はダ・ヴィンチをこの館に招いた時、
「王のためにやって来た初めての画家・建築家・エンジニア。」
と彼を重んじ、年金として年700エキュ金貨の支払いと作品の買取を約束した。
(クロ・リュセ館で頂いた無料パンフレットより。)

でも・・・
「700エキュ金貨と言っても、いったいいくらなんだい?」
と、当然なりますね。
トゥールのトゥーリストインフォメーションで購入したガイドブック、
「ロワール地方の古城」を読んでいると、
”イタリア戦争の「パヴィアの戦い」で大敗し、
国王(フランソワ1世)と息子フランソワとアンリ、
それに多くの人質の身代金がカール5世によって200万エキュ金貨と定められた。
うち120万は釈放時に払うと決められたのである。金4tに相当する。”
とあった。ちなみにカール5世はハプスブルグ家。

フランソワ1世はダ・ヴィンチを招いている王様である。
それなら、身代金を目安に大体いくらなのか計算できるではないか。
ただ、身代金全額の200万が4tなのか、
釈放時に払う120万が4tなのか分かりかねたから、
またまたインターネットで調べてみると、1エキュ金貨=3.33gと言うのを発見した。
となると、
200万×3.33=666万g=6.66t
120万×3.33=399万6千g=3.996t
なので、釈放時に支払う120万エキュ金貨が金4tに相当することになる。

ここ数日の金相場を見てみると今1g=約4円とあるので、金4t=1600万円、
120万エキュ=1600万円だから、700エキュは日本円でいくらか。
内向の積=外向の積で計算すると、
120万:1600万=700:X
120万X=112億
X=9333.3333333333333333・・・・・・・・・・・

なんて、難しく計算しなくとも、1エキュ金貨が3.33gで、金1g約4円なのだから、
700エキュ金貨×3.33g×4円=9324円
で、簡単に割り出せたではないか。

ダ・ヴィンチに支給された年金は、約9500円・・・
3年生活したから28500円!!!

さてさて、この金額が高いのか、安いのかが今度分からなくなってきた。
当時1エキュ金貨で何が買えたのだろう・・・

ダ・ヴィンチはこの館でデッサンをしたり、彼の哲学、建築など教えながら、
亡くなる1519年5月2日までの約3年間をこの館で暮らした。

さらにダ・ヴィンチはここで、「聖アンナと聖母子」、「洗礼者ヨハネ」、
そして「モナリザ」を完成させたとも言われている。

ただ、完成させたと言っても、
ダ・ヴィンチはこの三点の絵には死ぬまで筆を入れ続けていたとの事だから、
ルーヴル美術館に展示されているこの三点を見て驚嘆している観覧者に対し、
ダ・ヴィンチは、
「あの~まだ完成していないんですけど~。」
と苦虫つぶしながら、あの世から眺めているかもしれない。

IMG_0156.jpg
あれ~彼女の左腕、関節いくつあるんだろう?

IMG_0150.jpg
彼は部屋から毎日のように友人であり王フランソワ1世が住む城を眺めていた。

IMG_0163.jpg
15世紀のスタイルが残っていると言うファサードの出窓の部分。
よく見るとここにも又ユーモアがある。もうどの国の石工もユーモアたっぷりだね。

IMG_0164.jpg
出窓の上にある屋根裏の窓のような所から、王様が覗いていますよ。

現在この館の庭園は、
ダ・ヴィンチの芸術性と知識を知ることのできるカルチャーパークとなっている。
彼が発明した物の模型、生命、生物の神秘他、さまざまな発見、
そして彼のインスピレーションを伝える庭園だ。

IMG_0161.jpg

静かで集中できそうな庭園だった。
けれども1時間では集中して見学できなかった。残念。

つづく






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