2013.06.03 (Mon)

povodeň 2013 洪水

確かに、ここ10日近くは雨ばかり降っていた。
本来この時期はこんなに雨が降り続く時期ではないのだ。
そもそも一日中雨模様という日自体がめったにないのに、この数日は、雨、雨、雨と雨ばかり続いた。

雨は降り続いてたけれど、おそらく誰もが皆、「そこまでになるとは!」と思ってもみなかっただろう。

しかし…。

私が驚いたのはまさに日曜日の夜、出先から帰って来た時だった。
家の前を流れるポティチュ小川が溢れんばかりに増水しているのを見た時だ。
もう決壊寸前である。


更に雨は降り続いている。
だから、確実に決壊するだろうと思いこんでしまった。
恐怖と不安で眠るのもままならぬといった状態であったが、
幸いなことに、翌朝、小川を見るとだいぶ水位は下がっていた。


でも悲しいかな、お向かいのチベットさんの1階部分はすでに浸水していたんだ。


ポティチュ小川の水位は下がったが、小川の水は、
ボヘミアの母なる川、ヴルタヴァに注いでいるのだ。

ポティチュ小川だけではない。
ボヘミアを流れる川のほとんどはヴルタヴァの支流なのである。
つまり、ヴルタヴァも増水していることになる。

結局、一昨日になって2002年以来となる洪水警報が出された。
プラハだけでなく、チェコ全土に警報が出されたのである。

それを受けて、6月3日、プラハの学校は休校。
川のそばにある地下鉄駅は閉鎖。


川沿いの道路も交通規制が入った。


カレル橋も閉鎖された。


近づく事はできても橋を渡ることはできない。


橋脚を守るチームのみが橋の上におり、
障害物が流れてこないか監視している。


カレル橋は渡れないので、一本上流に架かっているチェコ軍団橋を渡る。
中の島の射撃島は完全に水没していた。


川沿いには鉄板が並べられ、浸水を防いでいる。


川に近い建物では土のうが築き上げられている。


しかし、敷き並べられた鉄板の隙間からはもう、
川の水が流れ込んできている場所もある。


川に近く、地盤の低い所は、
いつ浸水してもおかしくない状況なのだろう。
軍が非常事態に向けて待機し始めた。


川沿いにはプレジデントホテル、インターコンチネンタルホテル、
カレル大学法学部、プラハコンセルバトワールと建っている。
ホテルや学校関係者は気が気でないだろう。


写真の通り、川の水位は通常に比べると大分高くなってきているのだから。


この水位はどこまで上がるのだろうか…。


雨が止んでも水位の上昇はしばらく続く。


なぜなら、上流で降った雨水が川に流れ込み、その後、ゆっくり下流に流れながら増水していくからだ。


水流の速さと水量の多さに圧倒されながら川沿いを歩いていたら、
戦艦に設置される主砲のような放水ホースを見つけた。
これは地下室にたまった水を放水するためのホースだろう。


このホースの主はフォーシーズンズホテルだった。
2002年に起きた大洪水の苦い経験を踏まえて準備したのであろう。


プラハのフォーシーズンズホテルは2002年7月に開業したが、
1か月後の8月に洪水が原因で営業休止。
洪水後、一年間営業できなかったのである。
しかしスタッフを解雇することはなく、しかも休業中の一年、
スタッフには給料を払い続けていたそうだ。
すごい話である。


夕方になり雨量も減った。
このまま雨が止み、再び豪雨にならなければ、
2002年のような悲劇は再来しないであろう。


あと一日、二日耐え忍べば増水も終わるはずだ。


「野生の水」が語源のヴルタヴァも、あともう少ししたら穏やかになってくれるはずだ。


2013年6月3日、プラハ。
カレル橋周辺の写真。
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18:37  |  プラハ  |  トラックバック(0)  |  コメント(8)  |  編集  |  Top↑

*Comment

水は引いたでしょうか?
中欧の洪水、増水、日本のニュースでもやっていたので、気になっていました。
あれだけゆーーっくり流れるヴルタヴァ川が増水すると大変そうです。
プラハで歩いた道などの写真がのっていて、こんなことになっているのかーと見ています。
fuu |  2013.06.04(火) 14:05 |  URL |  【コメント編集】

■洪水

細矢さん
ご無沙汰しております。
ニュースを見てびっくりしました。

細矢さんのお住まいとかは大丈夫なんですか?

6月のフライトは無料キャンセルしているようです,finnerでは

私は来月の13日からなので、復旧すれば行きたいと思っているのですが、去年も確か洪水してまっせんでしたっけ?

Hotel Kampa Gardenも川沿いだし・・・
とあと一か月って時にがっかりですが、みなさんはもっと大変ですよね。

ホント、気を付けてくださいね。

また情報あったら教えてください!
宜しくお願いいたします。
まどか |  2013.06.05(水) 04:01 |  URL |  【コメント編集】

■大丈夫ですか

洪水の情報は、日本でも流れていましたが、内容的に満足出来るものではなく、細矢さんのレポにより詳しく知ることができ、大変感謝しています。それとともに、こんなに川沿いに近いエリアを歩くのは、危ないのではないでしょうか?二次災害には、くれぐれもお気をつけくださいませm(__)m洪水だ、大変だではすまない仕事柄です。なにかと大変ですよね(泣)件のおじいちゃんは、元気に帰って参りました。雨ばかりだったらしく、私の見て欲しかった花溢れる街は、残念ながら見れなかったようですが、沢山の写真とともに帰国しました。ありがとうございましたm(__)m気をつけてくださいね~~
み~ |  2013.06.05(水) 04:29 |  URL |  【コメント編集】

もと君大丈夫ですか!!!
このブログ見てる人達、心配してるよ!
この日以来コメントないし・・・・こんな日に災害レポなんて・・・・・
チェスキーもひどいね仕事柄、くれぐれも気をつけて☆
めぐ |  2013.06.05(水) 12:28 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

めぐ姉さん

メッセージありがとうございます。
ブログの内容が最悪の日のことだったので、
今は問題なく生活しています。
プラハでも一部の地域は大変ですが、
支障なく暮らしている所がほとんどです。

さらに私のブログを読んでいる人はそんなにいないので、
心配してくれる人もそんなにいませんよ。

あとTシャツありがとうございました。
細矢 |  2013.06.05(水) 17:04 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 大丈夫ですか

み~さん

コメントありがとうございました。

件のおじい様の無事の帰国。
さすがですね…。
外野のみが騒いでいるって感じです。
はじめてのおつかいのように…。

プラハも、というか、プラハは一部を除き大丈夫です。
川沿いも完全に危険な所のみ閉鎖しているので、
ブログの写真の所はまだ安全な所でした。
プラハ市内観光としては、現在、カレル橋が渡れないだけで、
観光は普通にできているんですよ。

でも、写真だけだと不安ですね。
心配をおかけしすみません…。

また中欧にお客さんを送ってくださ~い。

細矢 |  2013.06.05(水) 17:10 |  URL |  【コメント編集】

■Re: 洪水

まどかさん

日本では「尋常ではない被害」という報道なのでしょうか?
プラハ市内でも水没してしまった区域はありますが、
ほとんどの場所は少々の被害でおさまっております。

カメラを持った観光客やチェコ人が川沿いに集まっているぐらいです。
特に、観光客の方への情報とすれば、
カレル橋が渡れず、公共の乗り物が混乱しているぐらいで、
レストランも営業、美術館や博物館も開館、
プラハ城も問題なく見学できています。

今後も衛生面、交通面などの情報収集は必要ですが、
来月半ばには通常に近づいているような気がしますよ。

コメントありがとうございました。
細矢 |  2013.06.05(水) 17:19 |  URL |  【コメント編集】

■Re: タイトルなし

FUUさん

水は大分ひきましたが、その水が今はドレスデンに行っています。

確かに心配はしましたが2002年のほうが深刻でしたし、
その経験もあり、結構対策が早かったような気がしました。

残念ながら水没した区域もあるのですが、
油断は禁物ですが、回復に向かっています。

ありがとうございました。
細矢 |  2013.06.05(水) 17:24 |  URL |  【コメント編集】

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