2014.11.23 (Sun)

プラハを探す いる?いない? ゴーレム

私が彼の存在を初めて知ったのはいつだっただろう?
確かな日は覚えていないが、超人気テレビゲームからであったことは確かだ。
その時は彼が何なのか良く分かっていなかった。
分かっていたのは泥人形だと言う事だけである。

その彼の名はゴーレム。
ヘブライ語では「形のない物」と言う意味があり、
ユダヤ教タルムード経典では不完全な物、
未完成の物と言う意味で使われている。

ラビが泥で人形を作り、呪文を唱え、
人形の額にemeth(真理)と刻むと完成し、
emethのeを取りmeth(死)とすると泥に戻る。
本来はヘブライ文字だけど・・・。

golem.png

このゴーレムの出自はポーランドとされているが、
1700年代に入って、プラハの伝説と混同されてしまった。

時は16世紀末、プラハにはドイツ人、チェコ人、ユダヤ人がおり、
キリスト教とユダヤ教、キリスト教の中でもカトリックとプロテスタントと別れ、
それぞれに対立しあっていた。
その中でも特に、ユダヤ人に対する風評被害はひどく、デマが飛び交い、
そのデマを信じ切っているキリスト教徒からひどい仕打ちを受けていたのだ。

ラビ・レーブは、ユダヤ人たちに対する否定的な風評を広める者達を捕えるため、
ゴーレムを作ってユダヤ人が安心して生活できるよう図った。
ラビ・レーブは出来上がったゴーレムの額に真理と刻み、声をかける。
「目覚めよ、ゴーレムよ。」
目を覚ましたゴーレムに任務を告げ、最後にこう言った。
「デマを広める者たちを捕えて役人に差し出すだけだ。
ただこれだけは忘れるな。決して危害を加えてはならぬ。」

ゴーレムは指示通り働き、デマを広める者が次々と捕えられていったが、
逆に、その事を快く思わない者たちを増やす結果となってしまった。
ついには怒り募った群衆がユダヤ人地区に押し掛け、
ユダヤ人地区になだれ込むべく門を打ち破り始め、
ユダヤ人地区の門付近は騒然となった。

門外にいる群衆はユダヤ人をののしる言葉、あざける言葉を浴びせかけている。
門内ではゴーレムがユダヤ人地区を守っている。
押し寄せる群衆の数も増え、ののしる声、あざけりの言葉が大きくなっていくと、
不思議な事に、その声を聞くゴーレムの身体も徐々に大きくなっていく。

ついに門は打ち破かれた。
巨大化したゴーレムはなだれ込む群衆の侵入を防ぐため仁王立ちとなった。
そのゴーレムの姿を見た群衆は恐怖し、逃げまどう。
ゴーレムはその者たちを、追い返すべく手で払いのけたが、
その勢いで人々は押し流され、死者、けが人が出てしまった。
止むを得ないとは言っても危害を与えてしまったのだ。

翌日、ラビ・レーブは皇帝より事情聴取を受け、
ゴーレムを滅ぼすように言い渡された。
ラビ・レーブは答えた。
「仰せの通りに致しましょう。
しかし我々の生活の安全が保障されなくなったならば、
いつでも復活させます。そのおつもりで。」

ユダヤ人地区に戻ったラビ・レーブはゴーレムを呼び、emethのeを消し去った。
真理が死に変わり、その瞬間ゴーレムは泥に戻った。

その泥は旧新シナゴーグの屋根裏に運ばれたという。


誰かが泥を監視しに行くためなのか、
真理の文字を刻みに行くためなのか、
屋根裏部屋に続く梯子と屋根裏に入るためのドアがある。


今でも、
ゴーレムが、
この階段を、
上り下りしているのかもしれない。


信じるか信じないかはあなた次第です。

マウスで絵を描くのも大変だ・・・
関連記事
スポンサーサイト
メガネカメラ秋葉原/ウォルマートカード/ハピタス/●link/
00:00  |  プラハを探す  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

*Comment

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示  (非公開コメント投稿可能)
 

▲PageTop

*Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://gambrinus.blog45.fc2.com/tb.php/690-2b3b635c

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | BLOGTOP |