2015.05.21 (Thu)

プンクバ洞窟

チェコ東部、モラビア地方にはモラビアカルストなる地域がある。
このカルスト地方には少なくとも1000もの洞窟がある事が知られており、
安全とみなされた洞窟は一般公開されている。
その中でも特に有名で人気のある洞窟がプンクバ洞窟。

どこにあるのか?
まずは地図でBrnoから北に位置するBlanskoを探そう。
Blanskoの東一帯がモラビアカルスト地方なのだ。


プンクバ洞窟への道はふた通りある。
skalni mlynからとmacochaからだ。
詳しい地図であれば小さく記されているはずである。
5月19日時点ではskalni mlynの駐車場からプンクバへ続く道路が通行止めで通れない。
よってさらに車を走らせ丘を上りmacochaまで行かねばならない。
macochaはプンクバ洞窟の入り口のほぼ真上に位置している。

macocha深淵は深さがなんと138.7mもある。
上小橋から見下ろした景色だが、スマホを落とすかもしれないと恐怖したため、
下の様子がよく分からない画像になってしまった。


ちなみにmacochaとは継母と言う意味だが、こんなお話がある。

ヴィーレモヴィツェ村に農夫、奥さん、男の子マルティンの一家が幸せに暮らしていた。
しかし奥さんが病気で亡くなってしまう。
残された農夫とマルティンは悲しみに暮れていた。
年月も過ぎ、農夫は家政婦と結婚し、新たに子供も授かり、再び幸せな生活が戻って来た。
ただこの事はマルティンには不幸の始まりとなった。
自分の子供を特に可愛がった継母はいつもマルティンには冷たくあたり、叱り続けてたからだ。

ある日、農夫は新しい子供を連れて町に出掛けた。
家に残った継母とマルティン。
継母はマルティンに言った。
「森にはイチゴがいっぱいなってるから摘みに行きましょう。」
イチゴを一杯摘み、さら森を歩いていると突然、村人もあまり行かない所まで行きついた。
そこは息をのむほど深く、底無しと伝えられている緑の湖がある黒い深淵だ。

継母とマルティンは立ち止まり、そこから引き返そうとしたが、
継母は深淵の崖にとてつもなく立派なイチゴがあることに気づいてしまった。
そしてマルティンに優しく言った。
「あんな立派なイチゴを摘まない訳にはいかない。摘んでおいで。」

マルティンは怖がったが、継母に叱られるのを嫌がり断れなかった。
深みを覗いた時、継母の手がマルティンの背中に触れ、
マルティンは奈落の底へと落ちてしまった。

マルティンの叫ぶ声を聞きながら逃げる継母。
森の中を逃げ惑っていたが、彼女の罪は逃れられないものだ。
継母は良心に苛まれ深淵に戻って来、身を投じてしまった。

農夫が町から帰って来たが家には誰もいない、暗くなっても帰ってこない。
隣人に問うと、イチゴを摘みに行った事を知る。
あてもなく森を探しまわっていると、件の深淵にたどり着いた。
そこからかすかな泣き声が聞こえる。

農夫が深淵を覗きこむと、崖に生えている松の木の枝に吊り下がっているマルティンを見つけた。
大急ぎで村に帰りロープなど救助に必要な物を準備して深淵に戻り、なんとかマルティンを救った。
農夫は昏睡しきっているマルティンに尋ねた。
「お母さんは?」
と同時にマルティンの身に何が起こったのかも悟った。
そして、崖の中腹の茂みには引きちぎれた彼女のショールが見つかった。

それ以降、ここは継母、macochaと呼ばれるようになり、
今でも嵐の日には森を抜ける風や雷の音と共に、彼女の泣き声が聞こえてくるという。

不幸な継母のお話。

あぁぁ怖い。

話を戻す。
上小橋から280mほど歩くと下小橋に行くことができる。
下小橋から上小橋を見上げた。


再び上小橋へ戻りロープウェイでプンクバ洞窟入り口に向かう。
上小橋から洞窟入り口まで徒歩で行くことも可能だが、
その標高差は約100mもあるのだから徒歩だと途方に暮れてしまうので、
ここはロープウェイを利用するのをお勧めする。
往復90コルナ。


ロープウェイで下るとすぐプンクバ入り口が見つかるが、
只今、入り口ブースの大工事中であった。
この工事の関係でskalni mlynからの道が通行止になっていたのだ。
11:00、チェコの小学生一団と共に入場。
徒歩650m、ボート450mの大冒険の始まりだ。


いまだに成長している鍾乳石、残念ながらもう成長しない鍾乳石と両方あるが、
今も生き続けいている鍾乳洞である。


フクロウに見えたり、小人に見えたり、パイプオルガンに見えたり、
いろんな形に見える鍾乳石だが、全て自然の力で形成されている。


ロミオとジュリエット。
もう成長しない鍾乳石。
だからもう絶対にくっつかない。
あと10cmぐらいなのに…。
しかし仮に成長していたとしても10cm伸びるのに750年近くかかるそうだ。


カーテン。


天使。


と見て行くと突然外に出る。
とても神々しい。
実はここはmacochaの底である。


見上げると下小橋から小学生グループが手を振っているのが見えた。


そしてここからボートに乗ってプンクバ小川を進んで行く。
乗船中は撮影禁止である。
一度、マサリクホールで下船。


1920年、時のチェコスロヴァキア大統領T.G.マサリクが訪問した事から彼の名が付いた。


竹林。


再び乗船し、進む。
頭に気を付けないと怪我をするのは間違いない。
スリル満点の見学である。


そして1時間後、ついに見学終了。


人気があるため夏場は要予約だ。
たかが鍾乳洞と言うことなかれ。
スロベニアのポストイナ鍾乳洞の方がスケールはもちろんでかい。
でも、チェコにだって鍾乳洞があるんだ。
ぜひ出掛けてみよう!
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15:08  |  モラビア地方  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

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