2016.08.27 (Sat)

アドルフ ロース

仕事柄いろいろ人と会え、いろいろな場所に行ける。
橋の視察旅行、ダムの視察旅行、ホップ畑、保育園、車工場、ビール工場、チェコハイキングツアー、サイクリングツアー、マラソンツアー、合唱…。
ぼくはそれら分野の専門家ではないけれど、日本から来るお客さんのヘルプとして付き添うのだから、ある程度の事は勉強しておかなければならない。
だから付け焼き刃的な所があるのは否めないが、広く超浅く知識を入れる努力をしている。

今回はアドルフ ロースについてだ。
1870年にブルノで石工の子に生まれた。


1893年から3年間アメリカに滞在し、シカゴ万博を訪れた際に刺激を受け、それが彼の建築スタイルの礎となった。
「装飾は罪だ」と言う言葉を残し、ロースが設計した住宅の外観にデコレーションがない。
室内にいる時は外観なんて見えない。
ならば、インテリアのデザインを重視せねば。
しかし、装飾的な物は要らない。
自然の良い資材を使えばそれがそのまま装飾になる。
と言うコンセプトだったようだ。


またロースによると、「空間内の個々の部屋に平はない。」と言う事で、室内に入ると、共有スペースは壁やフロアで隔てられていない。
それを「ラウムプラン」と呼んでいる。


インテリアには高価な資材が使われている。
大理石、トラバーチン、楓、マホガニー、レモン、サクラ、梨、ガラス、シルク、銀糸…インテリアを見ていて飽きる事が無い。


リビングルームにある椅子は色々なデザインがあり、統一性が無い。
ロース曰く、リビングルームにいる人のその時の雰囲気、体調、気分は皆が同じではないので、その人がその時に座りたいと思う椅子に腰掛けるべきなのだそうだ。


部屋の左右対称、空間の明暗、床に敷くカーペット、棚に置く小物にもこだわりを持っていた。
しかもシンプルで使い易さも重視している。


ちなみにここはプラハにあるミューラー邸。
1928年にフランティシェク ミューラーの依頼で建てられたが、周囲の建物との調和が取れないデザインのため、なかなか建築許可が下りず、1929年6月にやっと許可が下りて、その後10か月で完成させている。


室内の撮影は禁止されていたのに、今回の見学では携帯のカメラであれば撮影OKとなんだか決まりの悪い許可をもらい、撮影をした。


さて、アドルフ ロースはピルゼンでも仕事をしている。
当時ピルゼンはシュコダ社や関連会社のおかげで、富裕層が多く住み、彼らが住む住宅の設計依頼があったのだ。


ロースはピルゼンでインテリアの設計、建物を含めた設計を合わせ、13軒の設計を手掛けた。


第二次世界大戦、その後の共産党政権下で大ダメージを受けてしまったが、13軒の内の8軒がなんとか残り、大修復をし、現在は4軒で一般公開されている。


1930年頃の近代建築、インテリア好きには是非見て頂きたい代物である。
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12:08  |  ボヘミア地方  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)  |  編集  |  Top↑

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